離乳食の基本

離乳食を始めるサインは?初めてのパパママも安心のスタートガイド

この記事で解決できるお悩み

  • どんなサインがあったら離乳食が開始できる?
  • 離乳食はいつからいつまで?
  • 赤ちゃんに食べさせてはいけないものは?
  • 離乳食はどうやって進める?

この記事を読むことで、これから離乳食を始めるパパママがどうやって準備していけばいいかが理解できるようになります。

離乳食の基礎知識

離乳食とは

離乳食は、赤ちゃんが母乳やミルクだけではなく、固形食品を食べられるようになるまでの間の食事のことを言います。

初めはおかゆ、野菜や果物などを液状にしたものを与え、赤ちゃんの成長に合わせて固形に近づけていきます。

離乳食のメリット

  • 母乳やミルクでは足りない栄養の補給ができる
  • 口の筋肉の発達になる
  • 言語の発達にもつながる

この時期に適切な栄養を与えることは、赤ちゃんの成長と発達に不可欠です。固形食が食べられるようになることで、赤ちゃんは徐々に新しい味や食感を経験し、食事の楽しみを学びます。また、離乳食を通じて口の筋肉の発達が促進され、言語の発達にも良い影響を与えます。

離乳食を始めるサイン

離乳食を始める時期は、消化器官が発達する生後5〜6ヶ月が目安となります。離乳食が完了するのは、1才~1才6か月ごろが目安です。

離乳食を始める前には、赤ちゃんが準備が整っていることを確認する必要があります。

赤ちゃんが離乳食を受け入れられるサインとして、舌の動きが柔らかくなり、座る姿勢が安定していること、また食べ物に興味を示すなどのサインが挙げられます。

離乳食を始めるサイン

  • 首がすわって寝返りができる
  • 食べ物を見せると興味を示したりよだれが出る
  • スプーンを口の中に入れても舌で押し出すことが無くなる

全部に当てはまってなくても良いので、いくつか当てはまっていたら離乳食を試してみましょう。

注意が必要な食べ物

赤ちゃんが離乳食を始める際には、食物アレルギーについても考慮する必要があります。

一般的なアレルゲン

  • 乳製品
  • 小麦
  • 大豆
  • 魚介類

初めての食材を与える際には、少量から始めて数日間観察し、アレルギー反応がないかを確認します。
また、家族にアレルギー歴がある場合は、赤ちゃんも遺伝で同じアレルギーの可能性があります。その遺伝的要因も考慮して離乳食を進める必要があります。

このほか、赤ちゃんに食べさせてはいけないものがあります。

イカ、エビ、こんにゃくなど噛みきれないもの

噛む力も未発達なので、のどに詰まってしまう恐れがあります。2歳以降でも要注意です。早くから食べさせる必要はないので、与えないようにしましょう。

刺身、生卵など加熱が不十分なもの

赤ちゃんの免疫機能が不十分のため、食中毒を起こしやすくなります。

はちみつ

はちみつは0歳の赤ちゃんに与えてはいけません。1歳以降にしましょう。赤ちゃんの腸内環境がまだ整ってないため、乳児ボツリヌス症を発症することがあります。

ボツリヌス菌は加熱や調理では死滅しないので、パンなど既製品を買うときは成分にはちみつが入っていないか確認しましょう。

コーヒーなどカフェインが多いもの

赤ちゃんには薬物代謝の力がほとんどないため、カフェインを摂取すると赤ちゃんの体内にカフェインが長時間滞在してしまいます。

授乳中のお母さんはもちろん、赤ちゃんにも与えないようにしましょう。

チョコレートなど脂肪分や糖分を多く含むもの

赤ちゃんにとって、脂肪分や糖分を多く含むチョコレートなどのお菓子類は消化にしくくなっています。体調を崩してしまうことがあるため避けましょう。離乳食は薄味が基本です。

離乳食の準備と開始

離乳食開始に向けた準備

離乳食を始める準備としては、赤ちゃんのための食器やスプーン、椅子などの用意が必要です。特に、柔らかい食器や赤ちゃんの食事を受け入れやすい環境を整えることが重要です。また、離乳食を食べる場所や時間を決め、リラックスした雰囲気で食事を進めることも大切です。

必要なもの

  • 離乳食用スプーン
  • 食器
  • 椅子
  • スタイ

すでに家にあるものを有効活用してもOKです。必要に応じて購入しましょう。ただし、大人用のスプーンは赤ちゃんの口には大きいので、離乳食スプーンは用意しておきましょう。

まとめて作った離乳食を保存するときに便利なので、小分けにした離乳食保存用トレーもあると便利です。使いきれなかったベビーフードの保存もできるようになりますし、レンジでチンするだけで離乳食がすぐに用意できます。

離乳食は午前中に与えるのが〇

離乳食を与える時間には特に決まりはありません。ただ、初めて食べる食材が多いので、アレルギーの症状が出るなど心配ごとがあった時に医療機関を受診できるように午前中に与えるのが良いです。

離乳食を始めた初期(5〜6ヶ月)は1日に一回を目安に与えましょう。

離乳食を食べる際の注意点と工夫

赤ちゃんが離乳食を食べる際には、窒息や噛みつきの危険があるため、食材の大きさや形状に注意する必要があります。また、スプーンや指で食べ物を与える際には、赤ちゃんの舌の位置や飲み込みのリズムに合わせて進めることが重要です。柔らかくて消化しやすい食材を選び、食事を楽しめるような環境を整えることも大切です。

また、離乳食を与える前はお腹いっぱいにならないように授乳を避け、離乳食の後に欲しいだけ授乳を与えます。

離乳食の実践

離乳食のあげ方とポイント

離乳食を与える方法には、スプーンや指で与える方法などさまざまあります。赤ちゃんの興味や能力に合わせて適切な方法を選び、食事を進めることが大切です。また、食事を楽しむための工夫やコツもありますので、赤ちゃんとのコミュニケーションを大切にしましょう。

初めてのごはんは消化の良いおかゆがおすすめ

お米はトロトロに調理しやすく赤ちゃんの胃腸でも消化しやすいです。さらに、アレルギーも少ないため最初はおかゆから始めるのがおすすめです。次第に慣れてきたら野菜や魚、肉などを与えます。赤ちゃんの反応や食欲に合わせて食事の量や間隔を調整し、無理なく食事を楽しめるようにしましょう。また、離乳食の進行に合わせて食事の種類や調理方法を変えることも大切です。

トロトロ食材の準備とアレンジ

離乳食を始める5~6か月ごろの赤ちゃんはまだ歯が生えていない子が多いです。そのため、赤ちゃんがのみ込めるように、柔らかくすりつぶした食材が適しています。野菜や果物を蒸したり、すりつぶしたりして与えることで、赤ちゃんが食べやすくなります。トロトロの液状から始めましょう。

食事中の挙動やリアクションの読み取り方

赤ちゃんの食事中の挙動やリアクションを注意深く観察することは重要です。満腹や嫌いな食材などのサインを見逃さず、赤ちゃんが安心して食事を楽しめるように配慮しましょう。また、食事の際に笑顔や興奮、興味深そうな表情を見せる場合もあります。これらのサインを観察し、赤ちゃんの好みや食欲に合わせて食事を提供することで、より楽しい食事体験ができるでしょう。

離乳食に適した食材の選び方とポイント

離乳食に適した食材を選ぶ際には、赤ちゃんの年齢や発達段階、栄養素のバランスを考慮することが重要です。野菜や果物、穀物などの自然な食材を中心に選び、新鮮で安全なものを優先しましょう。また、食材の調理方法や保存方法も考慮し、栄養価を最大限に保つ工夫をしましょう。

ベビーフードの活用もあり

自分たちの食べるものの用意もしながら赤ちゃんに与える食材、量を考えて、離乳食を毎日作るのは大変に感じます。

負担に感じたらベビーフードも活用してみましょう。月齢に適した大きさ、かたさのものが用意されており、普段の離乳食の参考になります。また、不足しがちな栄養素の補給にもなります。

中にはスプーンが付いたお出かけにも便利なベビーフードもあります。

離乳食の段階別進め方

離乳食は、完了まで4つの段階に分けて進めることが一般的です。

ゴックン期 5~6か月ごろ

液体よりとろみがあるトロトロした離乳食をゴックンする時期です。まだ1日のほとんどは母乳とミルクで栄養を取ります。

離乳食を始めたばかりで、パパママも赤ちゃんも慣れていないので、赤ちゃんのペースに合わせて焦らずゆっくり進めましょう。

離乳食は1日1回スプーン1さじを目安にして、1か月くらいして慣れてきたら1日2回に増やしてもOKです。

モグモグ期 7~8か月ごろ

食べ物を上あごですりつぶしたり、舌を上下に動かすことで、モグモグできるようになります。指で軽くつぶせるように豆腐くらいのかたさで与えます。1日2回食にし、できるだけ毎日決まった時間に食べさせましょう。

カミカミ期 9~11か月ごろ

歯ぐきでカミカミできるようになります。力はまだ弱いですが、バナナ程度のかたさの食べ物が食べられるようになります。やわらかく煮たにんじんの角切りも食べられます。

朝昼夕の1日3回食にします。手づかみで食べるようにもなります。

このころから母乳やミルクよりも離乳食での栄養補給のほうが多くなります。

パクパク期 12~18か月ごろ

噛む力が強くなり、やわらかい野菜を前歯でかみ切れるようになります。手づかみも積極的にするようになり離乳食を卒業まであと少しの時期です。

栄養補給は離乳食が大半になります。1日3回で足りなければ1~2回の間食をとります。肉だんごくらいのかたさが噛む練習に最適です。

離乳食と母乳・ミルクとのバランスの取り方

離乳食を始める際には、母乳やミルクとのバランスを考慮することが重要です。離乳食は、母乳やミルクに代わるものではなく、補助的な役割を果たします。母乳やミルクが赤ちゃんにとって主要な栄養源であるため、離乳食を導入する際にも十分な授乳を続けることが重要です。また、離乳食を進める過程で、母乳やミルクの量を調整することも必要になりますので、医師や助産師のアドバイスを参考にしましょう。

離乳食アプリで離乳食作りの負担が軽減

離乳食アプリでは、食事を記録して離乳食カレンダーを作ったり、赤ちゃんにとって食べやすい食材を検索したり、成長に合わせた献立を調べたりできるものがあります。

食べた離乳食を記録することで、赤ちゃんが体調を崩したときに何が原因だったかの参考になります。

育児中には情報が豊富であり、その中から自分に合った情報を見つけることが大切です。離乳食に関するアプリや書籍は、日々の育児をサポートする有益な情報源となります。離乳食のレシピや食材の選び方、赤ちゃんの成長や発達に関する情報など、幅広いテーマをカバーしています。自分の育児スタイルや赤ちゃんの状態に合わせて、アプリや書籍を活用しましょう。

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