赤ちゃんの健やかな成長のためには、毎日の食事が非常に重要です。特に、離乳食の段階では、何を与えるかによって将来の健康や味覚の発達に大きな影響を与えます。とはいえ、忙しいママやパパにとって毎日手作りするのは大変です。
この記事では、ベビーフードのメリット、選び方のポイント、そしておすすめのメーカーについて詳しく紹介します。
ベビーフードの基礎知識
市販のベビーフードの特徴

ベビーフードは、赤ちゃんの離乳をサポートするための市販されている加工食品のことで、赤ちゃんの月齢や栄養ニーズに合わせて様々な種類のものがあります。スーパー、ドラッグストア、ベビー用品店などに売っていることが多いです。
1. 手軽さと利便性
市販のベビーフードは、調理する手間がかからないため、忙しい親にとって大変便利です。すぐに赤ちゃんに食べさせられるので、時間の節約になります。また、外出先でも簡単に使えるため、お出かけや旅行の際にも重宝します。
2. 栄養バランスの良さ
市販のベビーフードは、赤ちゃんの成長に必要な栄養がバランスよく含まれています。専門家が監修しているため、ビタミンやミネラル、たんぱく質などの重要な栄養素が適切に配合されています。例えば、鉄分やカルシウムなど、赤ちゃんの健康を支える成分が強化されています。
3. 安全性の確保
市販のベビーフードは、厳しい衛生基準を守って製造されています。化学物質や有害な成分が含まれないように管理されており、赤ちゃんの健康を最優先に考えられています。無添加やオーガニックの製品も多くあり、自然な形で栄養を摂取できるのも大きなメリットです。
4. バリエーションの豊富さ
市販のベビーフードは、多種多様なメニューが揃っています。おかゆや野菜のピューレ、肉や魚を使った料理など、さまざまな食材を使った商品がラインナップされています。これにより、赤ちゃんにいろいろな味を試させることができ、食の幅を広げることができます。
5. 保存が簡単
市販のベビーフードは、長期間保存が可能なように加工されています。常温で保存できる製品が多いため、ストックしておくことができ、必要な時にすぐに使えます。また、開封後も冷蔵保存や冷凍保存ができるため、使い勝手が良いです。
7. コストパフォーマンス◎
市販のベビーフードは、手作りに比べてコストがかかることもありますが、手間や時間を考慮するとコストパフォーマンスが高いと言えます。また、まとめ買いや特売を利用することで、経済的に購入することも可能です。
ベビーフードの添加物は大丈夫?
日本では厚生労働省が定めた食品衛生法で添加物の使用が定められています。日本ベビーフード協議会では使用できる添加物をその中からさらに絞って必要不可欠な場合に限り最小限の使用をしているため、安心にベビーフードを使うことができます。
ベビーフード自主規格はこちら
日本ベビーフード協議会とは?
日本でベビーフードを製造・販売している企業5社が集まって運営している品質向上を目指した団体です。
赤ちゃんに安心して食べさせされるように、自主規格を設けてベビーフードの安全性を高めています。
日本のベビーフードのほとんどは、日本ベビーフード協議会会員の製品です。
会員企業
- アサヒグループ食品株式会社 和光堂
- キユーピー kewpie
- ピジョン pigeon
- 江崎グリコ株式会社
- 雪印ビーンスターク株式会社
ベビーフードの選び方
ベビーフードを選ぶ際には、以下のポイントに捉えて選ぶことが重要です。
月齢に適したものを選ぶ
赤ちゃんの成長段階に応じた食品を選ぶことが肝要です。
- ステージ1(生後5〜6ヶ月頃):シングル成分のピューレ状の食べ物が適しています。例:キャロット、りんご、さつまいもなど。
- ステージ2(生後7〜8ヶ月頃):複数の成分が入ったピューレやマッシュ状の食べ物が適しています。例:ミックス野菜、フルーツコンボなど。
- ステージ3(生後9〜12ヶ月頃):小さな固形物が含まれているベビーフードや、ソフトで指でつまんで食べられる食べ物が適しています。
アレルギー対策
赤ちゃんの食事はアレルギーに配慮することが重要です。
- アレルゲンの確認:乳製品、卵、小麦、大豆、ナッツなどのアレルゲンが含まれていないかを確認します。
- 新しい食材は一つずつ:新しい食材を導入する際は、1回に1種類ずつにし、アレルギー反応が出ないか数日間観察しましょう。
味や食感のバリエーション
多様な味や食感を赤ちゃんに経験させることで、将来的な偏食を予防することができます。成長に伴い、食品の形状や食感を段階的に変えていくことも重要です。赤ちゃんが興味を持ちやすい食材を選んで、楽しい食事体験を提供しましょう。
保存方法と期限
購入したベビーフードの保存方法と賞味期限を確認することも大切です。開封後の保存方法や冷蔵保存が必要かどうかをチェックし、新鮮な状態で赤ちゃんに提供します。
信頼できるブランドを選ぶ
安全性や品質管理が確保されているブランドを選ぶことが重要です。口コミやレビュー、製造元の情報を確認し、信頼できる製品を選ぶようにしましょう。
これらのポイントを考慮しながら、赤ちゃんの成長と健康をサポートする最適なベビーフードを選ぶことができます。
ベビーフードの種類
市販のベビーフードは、その保存方法や使い勝手に応じていくつかの形態に分類されます。それぞれの特徴と利点について詳しく説明します。
そのまま食べられるレトルト離乳食

レトルトは、食材が調理された状態でパウチや容器に詰められ、密封・加熱殺菌されています。この工程により、食材は保存料を使用せずに長期間保存が可能になります。
- 使いやすさ: 開封するだけでそのまま食べさせることができるため、調理の手間がかかりません。特に忙しい日常や急な食事準備が必要なときに便利です。中にはスプーン付きもありますので外出時に便利です。
- 携帯性: 軽くて持ち運びやすく、外出先でも簡単に使用できます。旅行やピクニック、病院の待ち時間など、様々なシーンで活躍します。
- 栄養保持: 加熱殺菌されているため、食材の栄養素が比較的良く保たれています。バランスの取れた栄養を提供できるのが魅力です。
長期保存できる瓶詰

ガラス瓶に詰められ、密封・加熱殺菌されています。瓶詰は、透明な容器なので中身が確認しやすいという利点があります。
- 長期保存できる: 常温で保存が可能で、賞味期限が長いです。特に保存場所に困らず、長期ストックが可能です。
一度開けたらあらかじめ別容器に取り分けて小分けにして冷凍しておくと、一度で使いきれなくても大丈夫。 - 加熱調理せずにそのまま食べられる: フタを開けてそのまま食べられるので、家でも外出先でもどこでも便利です。
軽量で持ち運びやすい粉末ドライ

食材を乾燥させ、粉末状に加工されたもの。水分を抜くことで長期保存が可能になり、軽量化されています。
- 濃さや量を調整できる: 水やお湯で溶かす量を調整することで、固さや濃さを好みに合わせて調整できます。赤ちゃんの好みや成長段階に応じて柔軟に対応できます。
- 一口サイズ用もある: まだそれほど食べない離乳食初期の赤ちゃんにもおすすめです。
- 保存期間が長い: 常温で保存が可能で、賞味期限が長いです。湿気に注意すれば、非常に長持ちします。
- 軽くて持ち運びやすい: 持ち運びが簡単で、旅行や外出時に便利です。軽量で場所を取らないので、バッグの中にも楽に収納できます。
風味を落とさないフリーズドライ

食材を急速に凍結し、その後真空状態で乾燥させたものです。これにより、食材の風味や栄養素がほぼそのまま保たれ、素材のおいしさが長持ちします。
- 栄養保持: 栄養素や風味がほぼそのまま保たれます。冷凍から乾燥させることで、食材本来の味や栄養を損なうことなく保存できます。
- 軽量: 非常に軽く、持ち運びが簡単。旅行や非常時の備蓄に適しています。
- 調理の簡便さ: お湯や水で戻すだけで元の状態に近い食材が得られます。簡単に調理できるので、忙しいときや急な食事準備に便利です。
おすすめ無添加ベビーフード
ミライフルーツ

特徴とおすすめポイント
ミライフルーツは、果実100%で作ったドライフルーツです。無添加で、塩・砂糖・油も不使用。フルーツをそのままフリーズドライ加工をしているので、フルーツの栄養素や味は落ちずそのまま食べられます。普通のお菓子を食べさせるより、こちらの方が健康にも良く安心です。
無添加でも長持ち
フリーズドライ製法では、食品の中の水分が取り除かれます。
食品内のほぼ全ての水分を取り除くことで、微生物の繁殖や化学反応が起こりにくくなります。水分がなければ、カビや細菌の成長が抑えられ、食品の腐敗を防ぎます。そのため、保存料不使用でも長期保存ができます。
5ヵ月頃から 全9種類×2セット よりどりセット

特徴とおすすめポイント
離乳食スタート時期から使えるセットです。着色料・香料・保存料不使用です。瓶詰めタイプで加熱しなくてもそのまま食べられるのが便利。
おかゆ、野菜、りんごやバナナなどのフルーツなど豊富なバリエーションのセットなので、手軽に様々な栄養が与えられます。
5ヶ月〜の他にも7ヶ月、9ヶ月、12ヶ月と月齢に合わせた硬さのベビーフードがありますので、離乳食期を通して使い続けることができるラインナップです。
冷蔵・冷凍保存もできる
使いきれない分は小分けに冷凍保存することができます。開封後の冷凍保存期間の目安は2週間です。
冷蔵保存の場合は丸1日以内で使い切りましょう。
ピジョンベビーフード 食育レシピ野菜(100g*6袋セット)

特徴とおすすめポイント
12ヶ月ごろから使えます。複数の野菜、肉、魚などの食材が1袋の中に入った栄養豊富なレトルトフードです。湯煎で温めるか、耐熱容器に移して電子レンジで加熱して食べさせます。こちらも着色料・香料・保存料不使用で安心です。
ベビーフードを使うときの注意点
赤ちゃんの食事には特に気を使う必要があります。市販のベビーフードを使う際にも、いくつかの注意点を守ることで、赤ちゃんにとって安全で栄養豊富な食事を提供できます。以下に、ベビーフードを使用する際の注意点を詳しく解説します。
1. 賞味期限と保存方法
賞味期限の確認
ベビーフードを購入する際には、必ず賞味期限を確認しましょう。期限が過ぎた食品は、栄養価が落ちたり、風味が変わったりするだけでなく、食中毒のリスクも高まります。
保存方法
- 未開封の場合: 賞味期限内であれば、常温保存が可能な製品が多いですが、直射日光や高温多湿を避けて保存することが大切です。
- 開封後の場合: 開封後は冷蔵保存が基本です。特に無添加のベビーフードは保存料を使用していないため、開封後は早めに使い切る必要があります。
冷凍保存の利用
一部のベビーフードは冷凍保存が可能です。小分けにして冷凍することで、必要な分だけ解凍して使用できます。ただし、一度解凍したものを再冷凍するのは避けましょう。再冷凍すると、細菌が繁殖しやすくなるためです。
2. 原材料とアレルゲンの確認
原材料のチェック
ベビーフードを選ぶ際には、原材料表示をしっかりと確認しましょう。シンプルな成分表記が理想です。無添加を選ぶ場合は、保存料や着色料、香料などが含まれていないことを確認してください。
アレルゲンの注意
赤ちゃんは食物アレルギーを起こしやすいため、アレルゲンとなる可能性のある成分が含まれていないかを確認することが重要です。特に、初めて与える食品については慎重に行いましょう。一般的なアレルゲンには、卵、乳、小麦、ナッツ、大豆、魚介類などがあります。
3. 適切な分量と食事の進め方
年齢に応じた分量
赤ちゃんの成長段階に応じて、適切な分量を守ることが大切です。初期の離乳食(5-6ヶ月頃)は小さじ1から始め、徐々に量を増やしていきます。中期(7-8ヶ月頃)や後期(9-11ヶ月頃)には、赤ちゃんの食欲や成長に応じて分量を調整します。
食事の進め方
新しい食品を試す際は、1種類ずつ、数日間間隔を空けて与えるようにしましょう。これにより、アレルギー反応や消化不良を確認しやすくなります。また、赤ちゃんが嫌がる場合は無理に食べさせず、しばらく時間を置いて再度試みることが重要です。
4. 清潔な調理と提供
手洗いの徹底
ベビーフードを取り扱う前には、必ず手を洗うことが重要です。これにより、細菌やウイルスの付着を防ぎ、赤ちゃんに安全な食事を提供できます。
器具の清潔
ベビーフードを調理したり、保存したりする際には、清潔な調理器具や保存容器を使用することが大切です。使用後の器具はしっかりと洗浄し、乾燥させてから使用しましょう。
適切な温度での提供
ベビーフードを温める際には、適切な温度に調整することが重要です。電子レンジを使用する場合は、均一に加熱されるようにかき混ぜ、温度を確認してから赤ちゃんに与えます。高温のまま提供すると、やけどの原因になります。
5. 赤ちゃんの反応を観察
初めての食品への反応
初めて与える食品については、赤ちゃんの反応を注意深く観察しましょう。アレルギー反応や消化不良の兆候が見られた場合は、すぐにその食品の摂取を中止し、医師に相談することが重要です。
食欲と好みの変化
赤ちゃんの食欲や好みは成長とともに変わることがあります。無理に食べさせることは避け、赤ちゃんのペースに合わせて食事を進めましょう。また、色々な種類の食品を試すことで、味覚の幅を広げることができます。
ベビーフードに関するよくある質問
離乳食はベビーフードだけでもあり?
ベビーフードだけで離乳食を進めることも可能ですが、栄養素が不足しがちになったり、柔らかいベビーフードばかりを与えることで噛む力が育ちにくくなったりする懸念があります。
手作りの食事も取り入れてバランスをとることが理想的です。赤ちゃんの健康と発達を最優先に考え、両方をうまく組み合わせることで、赤ちゃんにとって最適な栄養と食の体験を提供できます。
市販と手作り、どちらが良いか
- 市販のベビーフードは、手軽で品質も安定しているというメリットがあります。特に忙しい親にとっては、簡単に栄養バランスの取れた食事を提供できるため便利です。
- 一方、手作りの離乳食は、新鮮な素材を使い、好みに応じてカスタマイズできるというメリットがあります。さらに、手作りすることで、食材の出所や調理方法を完全に把握できるため、安心感があります。
- どちらも一長一短があるため、状況に応じて使い分けると良いでしょう。
保存方法と注意点
無添加ベビーフードは保存料を使用していないため、開封後は冷蔵庫で保存し、早めに使い切ることが重要です。以下のポイントに注意しましょう:
- 冷蔵保存: 開封後は必ず冷蔵庫で保存し、できるだけ早く使い切ります。目安として、その日のうちに消費しましょう。詳しくは購入したベビーフードの説明をご確認ください。
- 冷凍保存: 一部のベビーフードは冷凍保存も可能です。小分けにして冷凍し、必要な分だけ解凍して使用すると便利です。解凍後は再加熱してから赤ちゃんに与えるようにしましょう。
- 清潔な保存容器: 保存する際は、清潔な保存容器を使用し、しっかりと密閉して保存します。
まとめ
ベビーフードは、赤ちゃんの健康を考える上で非常に便利な選択肢です。添加物を最低限使用しないことで、赤ちゃんの体に優しく、安全性が高いです。おすすめのブランドを参考にして、ベビーフードを選んでください。